2019.05.13

 

はじめてコース9回目のMさん。

ご自宅でも、熱心に練習される生徒さんです。

礼装レッスン2回目ですが、とっても上手に着られています。

9回までのお稽古の感想を、長ーく、丁寧な文章のメールを送って下さったので、ご紹介させていただきます。

 

最初は単純に、「お着物が着られるようになったらいいなあ」と思って、お稽古を始めました。

でも、先生のお話や、きもの知識の講義を通じて、着物文化の奥深さに、毎回、驚きと感動を覚え、知れば知るほど興味が深まってきました。

例えば、桜が咲く前に桜の柄を着て、桜が咲いたら、本物の美しさに譲る。

あるいは、夏に、秋の柄を取り入れて涼しさを演出するというように、きものでは、季節を先取りする、というお話を伺いました。

現代の生活では、季節を意識することを忘れがちですが、改めて、四季折々の変化を愛でる繊細な美意識や感性など、日本古来の豊かな文化を、大切にしたいと思いました。

又、きものと帯のコーディネートでは、同じ南国産のものを合わせたり、逆に、南国のものと、北国のものを合わせたりする方法があることを教わりました。

着物を楽しむには、こうした知的な遊び心を求められることを知り、単に技術を身に着けるだけでなく、着物にまつわる知識や教養を、一層深めていきたいと感じました。

お稽古を始めてから、世界がパッと広がったように感じていますが、今後、お着物を着る機会、日本文化に触れる機会を増やし、新しい世界を、更に開拓していきたいと思います。

引き続き、よろしくお願いいたします。

Mさん

 

Mさん、ご丁寧にありがとうございます。

 

正統派の、格調高い訪問着と袋帯。

日本文化を身に纏うすばらしさを、改めて感じさせてくれる装いです。