2017.11.24

 

結城紬の旅

明治40年創業の「奥順」さんへ行きました。

 

NHKの朝の連続テレビ「鳩子の海」の舞台になった、趣ある建物で昼食です。

 

奥澤社長が着ておられるのは結城紬の着物、袴、羽織です。

 

着くずれせず、着ていることを忘れるほど、身体に沿ってくれるのです・・・と。

 

資料館では、結城紬のお話をたくさん聞かせていただきました。

 

旅行着には、軽くてしわにならない結城紬はいいですね~

 

ある旅館の女将さんは・・・

 

胸元が光らない結城紬は、お客様をたてることになるんです、

 

こんないい仕事着はないんですよ~と・・・

 

この真綿から糸をつむぐので、結城紬の糸は毛羽立って、すべらないし、身体に沿うのですよ~

 

江戸時代の武士が好んで着ていた結城紬。

 

毛羽立っているため、刀でスパッと切れないのがいい・・・

 

そして、経糸(たていと)の経の漢字は、経営者の経ですね。

 

経営者が、しっかりした経営理念を持って経糸になり、

 

横糸の社員と力を合わせて、いい、製品が出来るのです・・・と

 

奥沢社長の、素敵なお話を聞くことが出来ました。

 

皇后陛下が、即位20周年式典にお召しになられたのが結城紬。

 

この時、体調を崩されていた皇后様が、身体に優しく沿う結城紬を着られたのだそう。

 

結城を訪れたのは三回目。

 

今回も、ゆったりとした時間によって育まれた美しさ、豊かな気持ちにさせてもらえた、結城紬の旅でした。