2021.05.30

わくわく講座、「大奥の女性たちと着物」の講義を、先月から2回にわたって、させていただきました。

 

大奥と聞くと・・・

きらびやかな女性たちが、将軍の寵愛をめぐって、鮮烈な争いを繰り広げる女の園のイメージですが・・・

本来は・・・

徳川の跡目を絶やすことなき、守り、育て、秩序を守り、表の政治を助け、平和な時代を築くための場所。

大奥で働く女性たちは、仕事を円滑に行うために、様々な役職に別れ、ランクに合わせて幕府から給金をもらう、国家公務員なのです。

そして、それぞれの地位に基づき、着物の生地、色、模様、帯、髪型も細かく規定がありました。

 

受講された3名の皆様。

単衣着物を、それぞれ、その人らしく、美しく着こなしておられ、素晴らしい!

授業後の感想を、ご紹介させていただきます。

 

大奥は、女性の権力争いの話だと思っていました。

ですので、ドラマなどを見ることを、あえてしていませんでした。

今回、大奥の女性たちの、役割や生活の様子を知ることが出来、新たな知識を得られました。

大奥のドラマの、女優さんたちの衣装も、素敵です。

機会があったら、衣装展覧会をやってくれるといいですね。

Aさん

 

大奥は、あまり、興味も、なじみもない世界でした。

しかし、大奥で働く女性たちの、華やかな着物の好みが、当時の着物産業にも、影響を与えていたかもしれない。

そんなことを思うと、興味深いです。

Wさん

 

大奥と言えば、映画やドラマでのイメージが強かったです。

でも、大奥の中の、詳しい階級や、役割、そして、身に着ける着物の格を知ることが出来、大変、有意義な講義でした。

お着物の文様はもちろん、改めて、日本史も学んでみたいと思いました。

Oさん

 

皆さま、ご感想をありがとうございます。

大奥とは、職場、女性の生き方が、今よりずっと限定されていた時代に、自分の能力で働ける場、自分の存在を示す場だったようです。

 

次回は、沖縄のきものについての講義です。

たくさんの種類がある、沖縄のきものに魅了されますよ~~